こんにちは、焼肉プランナーです!
当サイトに足を運んでくれている方は、お肉への関心が高い傾向にあるため、それに伴って多くのお肉を食べてきたんだろうと思います。
しかし未だに
- メニューに聞いたことない部位がある。
- カルビとバラ肉の違いがわからない…
- 調べるサイトによって違う名前で出てくる
のような経験をしたことはないでしょうか?
本記事では、牛肉の部位名が多すぎる理由や、わからない部位について理解できるよう疑問を解消して行きます。
肉の部位名が多すぎる理由
結論から申し上げますと、
総称で表記するか、細分化して表記するか、それを英名で名乗るか、和名で名乗るのかで、
同じ部位でも違う名前で表記されているためです。
例えば、人間でいう胸やアバラ周辺の筋肉。
英名では「ブリスケット」と呼び、和名では「前バラ」と呼びます。
さらにこの胸やアバラ周辺の肉は、英名では
①ブリスケットフラット ②ブリスケットスカート ③チャックリブ ④プレートフィンガー
に分けられ、和名で言うと
①ブリスケ ②バラハラミ ③三角バラ ④ゲタ
に分けられます。
この時点で、圧倒的に認知度が高いのが「③三角バラ」でしょうか。
三角バラは、一般的な焼肉屋では「カルビ」または「上カルビ」で提供されますが、
こだわりの深いお店によっては、生粋の良い肉だということをアピールするため、
「三角バラ」とそのままメニュー名にしたり、私の好きな焼肉屋さんは単に「バラ」と提供しています。
しかし、アメリカ産の肉のブロックが売られているようなスーパーでは、
パックには三角バラと書いていることは少なく「チャックリブ」と書いてあったりします。
このチャックリブに疑問を持った方が、もし
「チャックリブ…このお肉ってどこの部位ですか?」と聞き、店員さんから
「牛のアバラのお肉です!」とだけ、返ってきたら、
「え?アバラの肉は食べたことあるけど、そんな名前だった?」
と疑問を抱くことになってしまうかもしれません。
アメリカ産だから英名で名乗らないといけない。国産牛だから和名で名乗らないといけない。などのルールは特になく、それによって部位の認識が混同してしまい、珍しいから買ってみようと思っても、実は以前から何度も食べている…なんてことも起こってしまっているわけです。
捌き方や売り方も違う
呼び名が違うだけでなく、捌き方も違います。
お店によっては、マエバラごと仕入れて、①と③をバランスよく混ぜて「カルビ」、
②は「バラハラミ」、④は「中落ちカルビ」など、捌き方やネーミングはお店の自由。
なんだったらそれを考えて売ったり、それを考察して食事したり…などがお互いに醍醐味だったりします。
ヒレとサーロインをあえて切り分けずに提供し、かっこよくネーミングすることに成功した例が「Tボーンステーキ」ですね。つまりTボーンは部位名ではなく、そのお店が決めた商品名です。
また、アメリカでの部位の切り分け箇所と、日本での切り分け箇所が違うため、名前が違うだけでなく部位の場所が完全に一致しないものもあります。
その傾向が顕著にわかるのがミスジ。
日本ではウワミスジ、ミスジ、クリ、またそれ以上に分けることも出来ますが、
アメリカではそれを切り分ける概念がなく、同じ部位として認識し、全てを含めて「トップブレード」という名前で流通しています。
また、一般的でない名前の部位は、美味しいのに注文率が低くなってしまったりするので、売り方を工夫し、店主オススメをお店の名前をつけたカルビとしてネーミングすることがあります。
お店の名前は適当に言いますが、例えば「あじよし」というお店であれば「あじよしカルビ」などの商品名にして、一般的ではない部位の注文率を上げたりしています。
もちろん、注文率が上がったにも関わらず、お店の名前がついた商品が美味しくなければ、お店側が困ることになるので、自信のあるものを提供していると思います。
私も美味しいのに需要が少ないなーと思うお肉に、ブリスケットスカートやサイドストラップなどが挙げられます。高くなくても自分好みのお肉に出会える可能性もあるので、珍しいものにはトライしてみて下さい!
牛肉の部位表
私自身も、それなりのお肉を取り扱ってきたとは思いますが、調べてみると認識が曖昧だったものや、初耳のものまでありました。未だに知らない名前の部位に出会ったりもします。
調べてみると各サイトごとに、意外と呼び名も違ったり省いてあったりもして、全ての細分化された部位が英名と和名で記載されている資料は見つけられなかったため、たくさんの資料を参考にさせて頂き、部位表を作成してみました。
(ホルモンも含めた資料はコチラ)
少し細かいかもしれませんが、
焼肉屋やスーパーなどで聞きなれない名前のお肉に出会った時に、照らし合わせてみると、実は食べたことがある美味しいお肉だ!と認識できるかもしれませんね。味の特徴なども記載しているため、知らない部位だったとしてもある程度は参考に出来ると思います。
ただし、私自身も触ったこともなければ食べたこともない部位もあるので、味の特徴に関しては、若干の相違があるかもしれません。出来る限り完全版を目指しますので、追記や不備などありましたら問い合わせフォームから教えて頂けると助かります!
牛肉の部位 まとめ
では、まとめです!
- 英名、和名、地方名などが存在するため、混同してしまう
- 当サイトの部位表を活用して、疑問を解消しよう!
- 捌き方や売り方こそお店の特徴があり、焼肉を楽しむ秘訣でもある
以上です。営利目的の画像の利用は困りますが、私的に使用するのであれば、是非保存してご活用下さると幸いです。
また、部位表は更新を行っておりますので、下記リンク先では最新版も確認できます。
(牛肉部位表)
最後までお読み頂き、有難う御座いました!焼肉プランナーでした。
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