お家焼肉をした際に、このような経験をしたことはありませんか?
- 良いお肉を買ったのに、お家で焼く焼肉が美味しくない
- お家焼肉は、煙やニオイが気になる
- フライパンやホットプレートで焼肉をしている
これ、実はよくある悩みなんです。そんな問題を解決するカギは「焼きの工程」にあります。お肉の質やタレの違いよりも、実は焼き方が大きく影響しているんですよ。
焼肉屋歴12年の私が「おうち焼肉が美味しくない理由」と、その解決策を徹底解説します。これを読めば、自宅でも焼肉屋と同じクオリティで焼肉が楽しめるようになりますよ!
せっかく手に入れた良いお肉で、損をしないためにも必見です!
お家の焼肉が美味しくない理由
ニオイが部屋についたり、美味しく焼けなかったりと、いろんな懸念が生まれてしまうのが、おうち焼肉です。
それらの原因は、同じだということをご存知でしょうか?
原因は、焼いているお肉から出る水分と脂にあります。
なぜなら、焼いているお肉に含まれる水分と脂が、平面のホットプレート上に溶け出し、最初のお肉を焼き終わっても、水分と脂だけは常に焼かれ続けることになるから。
そのため煙が出続け、さらには次に焼くお肉にも古い脂とコゲが付着し、水分やタレによって蒸し焼き状態に陥ります。
豚肉と鶏肉であれば、蒸し焼きでもある程度美味しくはなりますが、特に牛肉は蒸し焼きには向いていないため、どれだけ良い牛肉を買ってきても、この状態では焼肉屋のクオリティには届かないのです。
つまり、水と脂を除去しつつお肉を焼くことが重要で、それを実現しているのが焼肉屋のロースターという設備。
煙を床下に送る無煙ロースターは複雑な構造ですが、お肉を焼く部分の仕組みはどれも単純で、網や穴の空いた鉄板から肉の脂を下に落とし、予め溜めておいた水に浮かして燃焼を防ぐ仕組みになっています。
これをもし家で再現出来れば、焼肉屋と変わらないクオリティで仕上げられるのです。
焼肉屋によっては、遠赤外線を放つセラミック(チーズのような石)が敷いてあったり、七輪や炭火であったりと、更に美味しく焼く設備が整っていることが多いですが、それは90点を100点に近付ける仕組みであり、それほど重要ではありません。
とにかく脂と水分を落としながら、お肉を焼き上げることが最も重要であることを覚えておきましょう!
お家で焼肉屋のようにお肉を焼き上げる方法
おウチ焼肉の最大のメリットは、なんと言っても安く済むということですよね。
最近ではスーパーにも、焼肉屋や精肉店で扱うようなハイスペックな牛肉も普通に売っている時代。
値段は、焼肉屋で買うよりも半額そこそこですので、絶対にスーパーの方がお得なのではありますが、やはり家で何の工夫もせずに焼けば、同じお肉でも大幅にクオリティが落ちるのです。
では、どのように焼き上げれば改善できるのでしょうか?
1.こまめに拭き取る
先ほども申し上げたように、焼肉屋のクオリティを実現するには、いかにお肉から出る水分と脂を除去しながら焼くかが重要です。
ホットプレートやフライパンでお肉を焼く際には、キッチンペーパーを用意し、こまめに水分を拭き取りながら焼きましょう。煙の量も減り、部屋にニオイもつきにくくなります。
また、プレートを傾けておいたり、コンロの下に段ボールの切れ端を挟んでおいたりして、水分が片方に寄るようにしておくと、拭き取りが楽になります。
更に、キッチンペーパーの代わりに、水分を吸収しやすいナスやエリンギを使うことも効果的!
肉の旨味がコゲに変わる前に野菜に吸着するため、美味しい焼き野菜を楽しむことが出来ます。
2.焼肉専用プレートを使う
ホットプレートとフライパンでも上記のような工夫次第で格段に美味しくはなりますが、結局は焼きを担当する人が拭き取りも行うことになることが多く、意外にも面倒で忙しい。
バーベキュー方式であれば、脂と水分は下に落ちるが、落ちた先に火があると煙は発生します。
やはり、これらの原因を一発で潰せる、焼肉プレートはお家焼肉の最適解になり得ます。
私も最初は、家にあるカセットコンロの上に置くだけの、2,000円台の安い焼肉プレートから試しましたが、これだけでも大幅にクオリティは増しました。
ただし、あまり考えずに焼肉プレートを選ぶと、肉が剥がれにくかったり、思ったより煙が減らなかったりと完全解決には至りません。
そこで、焼肉プランナーが試した中で、コスパ抜群の最もオススメな焼肉プレートを紹介します。
煙を出さない焼肉プレート「やきまる」とは?
焼肉プレートと言っても多くの種類があり、2万円を超えるような「煙を吸引する」タイプもありますが、私が現在使用しているのはカセットコンロの老舗メーカー、イワタニ産業の煙を出さない焼肉プレート「やきまるⅡ」です。(やきまるⅠも、プレート自体は同じ)
新垣結衣さんや、バナナマンの日村さんなども愛用していると話題になったこともあります。
下記の写真、牛タンをプレートに乗せているだけのように見えますが、実際に火をつけて、しっかり焼いている状態です。
「どうゆう仕組みなの?」
と疑問を抱く方も多いと思います。
その理由は、先ほど述べたように、煙を出さないためには水分と脂を排除しなければいけませんが、プレート表面の特殊な形状とフッ素コーティングにより、それらを効率的に流し落としていることが一つ。
また、火力が強過ぎると脂が下に落ちる前に焦げ付いてしまい、煙の元になってしまいますが、火種部分とプレートの間に、適正な距離を作ることによって、プレート上の最大温度を抑制しています。
上記2つの要因により、吸煙装置が無くても、そもそも煙が出ない仕組みになっているんですね。
私はイワタニの「やきまる2」を使用していますが、焼肉プレートであれば、なんであっても格段に焼肉の質は改善しますので、みなさんの家でも美味しいお家焼肉を楽しめるようになればいいなと、焼肉屋で働く私は複雑な気持ちで願っております。
\ 焼肉屋店長が認めた /
ちなみに、やきまるの詳しい情報や、焼く際の裏技などは、以下記事が参考になります。
おうち焼肉が美味しくない原因と対策 まとめ
それでは、まとめです。
- お家焼肉が美味しくないのは、過剰になる水分と脂が原因
- 水分と脂を拭き取りながら焼く、または専用プレートを利用するのがオススメ
- ナスやキノコ類を一緒に焼けば、お肉も野菜も美味しくなる
ちなみに、既にお持ちのガスコンロに置くだけのタイプであれば、同じイワタニ産業の商品で、更に安い機種もあります。煙の量は「やきまる」ほど抑制出来ませんが、焼肉のクオリティは実現出来ますので、もっと安く済ませたい方は、以下も検討してみてください。
\ やきまるの半額以下ならコレ /
それでは、より良い焼肉ライフを!焼肉プランナーでした。
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