こんにちは!焼肉プランナーです。
コロナ禍以降、急激に全国に店舗数を伸ばしている、精肉の無人販売所「おウチdeお肉」。
他にも「餃子の雪松」などといった、食品の無人販売は流行を迎えておりますが、
- それらの無人販売所がなぜ流行しているの?
- おウチdeお肉の、肉質や価格、利用方法を知りたい。
- 万引きは大丈夫なの?利益は出るの?
などの疑問を抱いている方も多いと思いますので、実際におウチdeお肉に行った、焼肉歴13年の元店長がわかりやすく解説いたします。
是非みなさんの参考になると幸いです。
無人販売店が流行の理由
無人販売店というビジネスが、最近流行していると思われる方も多いかもしれませんが、実は以前からそのモデルとなるものが定着していることをご存知でしょうか。
それが、コインランドリーです。
空いている土地をお店として活用するには、大半のビジネスモデルでは人員が必要となってしまいますが、それを無人で成立させた成功例と言えるでしょう。
食品という分野になると、「餃子の雪松」はコロナ禍以前からスタートし、コロナ禍での非接触需要から一気に店舗数を増加して、今や全国に300店舗を超える大手チェーンにまで成長。
おウチdeお肉は、これらの派生形と言えます。
そのため、流行している理由としては、以下の3つが考えられます。
・コロナ禍での、非接触需要に応えたことが最初のきっかけ
・フランチャイズ化(FC化)により、直営店の資金を使わずに、各オーナーが経営を開始できる
・空き不動産の活用需要、初期投資額が安い、従業員が不要という、参入障壁の低さ
上記に加えて、瞬間冷凍という技術が進み、お肉の販売が実現でき、中でも「初期投資額の低さ × FC化」の相性は抜群。
直営店だけでは膨大な資金と、立ち上げの社員も多く必要になるため、拡大にかなりの年月がかかりますが、不動産を活用しようとしているオーナーや、ある程度の資金はあるけどビジネスを始めるのが不安…という方と協力することにより、
・お店のパッケージが決まっており、既に話題性がある
・冷凍販売だからフードロスの心配がない
・無人販売だから人員を雇う必要がない
という、懸念材料の多くを既に解消させたパッケージは、全国で一気に出店を加速させるに至ったのです。
推定では、500万~600万円ほどの初期投資と計算されており、一般的な飲食店よりも遥かに低い水準。また、コンビニの場合は従業員というランニングコストを考慮する必要があるため、無人販売というモデルは今後も需要があることでしょう。
結果、おウチdeお肉は、スタートして7ヶ月で100店舗を達成。
2023年8月段階では、117店舗もあり、今後も増え続けることに期待出来ますね!
そして最も肝心なのは、我々消費者から見た「おウチdeお肉」の商品とサービスです。
お肉の質、その他商品などはあるのか、次項で説明して行きましょう。
おウチdeお肉の商品や肉質
まずは、メインとなるお肉。
安いの?美味しいの?といった所が、最も知りたい部分であると思いますが、結論から述べると、価格は平均かそれ以上、肉質は物にもよるが平均的。というのが正直な感想です。
牛肉は、精肉店や少しお肉に拘っているスーパーであれば、より良く、より安い物は比較的容易に手に入ると思います。おウチdeお肉の店舗規模にもよりますが、牛肉という一つのジャンルでの種類は少なく、タンやカルビ、サーロイン、ヒレなどの定番部位のみのラインナップ。
その代わりに、餃子やハンバーグ、ユッケや馬肉、スープやアイスなど、コンビニには扱えない食材も含め、幅広く取り扱っていることが特徴と言えますね。
特に、ユッケと馬肉は、スーパーでも飲食店でも、なかなか出会うことが出来ない珍味。
ユッケは衛生管理上、飲食店で扱うのが難しいため、おウチdeお肉だからこそ容易に仕入れることが強みであり、馬肉に関しては、牛肉以上に希少部位などが充実していたため、明らかにオススメとして力を入れている様子が見て取れました。
また、弱みとして挙げられる点は、無人であるが故に食材管理が難しく、冷凍食品しか扱えないということ。
おウチdeお肉というぐらいなので「家で焼肉をしたい!」というニーズに応えたい所ですが、家焼肉やBBQのサイドメニューでもある、野菜系の食材や、ドリンクや酒類を揃えることが出来ず、結局はスーパーにも立ち寄る必要があるためです。
そのため、今後も出店が加速することも踏まえると、遠くからわざわざ出向くお店というよりは、近くにあれば気軽に利用できるお店というのが、今後のおウチdeお肉の立ち位置になるのではないかと考えております。
さて、次に気になる所は、無人でどのように購入して会計をするのかの利用方法ですね。
私自身、かなり驚いたこともありましたので、共有させて頂きます。
購入までの流れと仕組み
最初に伝えるべきは、「保冷剤」と「保冷バッグ」は持参しておいた方が良いということです。
もちろん有料で用意されており、価格も適正ではありますが、あるに越したことはないですね。
店内には、いくつも冷凍庫があり、商品名と価格が書いてありますので、それらを参考にいくつかカゴに入れて行きます。
常温の棚に、焼肉のたれもありますので、用意していない方は忘れずに買いましょう。
そして会計に向かいますが、初めての方には、決済方法はやや難易度が高め。
最近では、スーパーや大手アパレル店などでもセルフレジが導入されていますので、慣れている感覚はありますが、バーコードを読み取って行く形式ではなく、カゴに入れた商品を見て、タッチパネルで商品を選択する仕組みになります。
言わば、自己申告制。
実際に私は帰ってから気づきましたが「馬肉ユッケ」を1つしか買っていないのに、金額は2つ分支払ってしまっておりました。これは自分を責めるしかありませんが、逆じゃなくて本当に良かったとも思いましたね。
また、現金会計においても、封筒に現金を入れて投函する方式であるため、おつりが出ないという条件付き。
意外と最新式ではないのですね。
対応決済手段や、操作方法など、細かくマニュアルは記載されておりますが、いきなりスムーズに行うことは出来ないため、最初は慎重に行うよう心がけましょう。
万引きのリスクは?
上記の会計システムが故に、万引きや、金額をごまかすことも出来てしまうため、大丈夫なのか心配になる方も多いと思います。
結論、出来てしまいますが、絶対にやらないようにしましょう。
店内には、数多くの監視カメラがあり、すぐにテレビやSNSで拡散されるシステムが出来上がっています。加えて、会話やタッチパネルの操作の音さえも聞き分けるために、店内はあえてBGMをかけていないそう。
そもそも人としては当たり前のこと、社会的地位やリスクを考えても、万引きは自分を傷つける行為ですので、間違っても道を踏み外すことのないよう気を付けて下さいね。
ちなみに、万引きの事件性などでのメディアへの露出は、逆に広告宣伝としても副次効果があると、公式サイトのオーナー向けページ内で説明されております。
そもそも万引きや盗難を出来なくするシステムを確立することが理想ですが、現状は制裁を与えることでの抑制と宣伝で、管理と営業を兼ねているのですね。斬新な発想に驚愕です。
おウチdeお肉 まとめ
それでは、まとめです。
- 流行している理由は、出店側の開業のしやすさ
- 肉質は普通、家焼肉の食材全ては揃わないため、近くにあれば利用する感覚
- 防犯管理や決済方法が最新ではない
また、おウチdeお肉に限った話ではないですが、同じ良いお肉でも、家と焼肉屋では、美味しさに差が出てしまいます。それらの原因を抑えておくことで、同じクオリティに仕上げる方法も解説しておりますので、是非そちらも必見で御座います。
最後までお読みいただき、有難う御座います。焼肉プランナーでした!
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