こんにちは、焼肉プランナーです。
外食産業及び飲食店の現場で働く店長や社員は、人手不足や長時間労働、はたまた年収の低さやボーナスの有無などと言った収入面でも、悩みを抱える人も多いと思います。
特に30才前後の比較的若い世代の飲食店社員は、仕事やキャリアの節目と捉えている意識が高く、
- このまま出世を目指すべきか、今のうちに転職をすべきか迷っている
- 飲食業は好きだが、続けて行くことに将来の不安を感じている
- 同僚や後輩に先を越され、自分に合っていないと自信を無くしている
など、今現在の役職においても、モチベーションにおいても、20代前半の時とは、重みの違う悩みを抱えている方が非常に多いのではないでしょうか。
そんな悩みを抱えるあなたに、12年以上1社で勤務し、低迷とその後に目前となった出世を選ぶべきか、転職すべきかを決断した経験が少しでも参考になればと思い、本記事にて30代飲食店社員の選択肢を整理させて頂きます。
自分の市場価値とやる気を調べる
悩み続け、思い詰めても、なかなか前には進まないため、
まずは行動を起こし、自分の気持ちを再確認することで、自ずと答えは見えてくるもの。
その行動とは、ズバリ転職活動です。
「え、転職をベースで考えるの?」
「安易に逃げるような選択肢は考えたくない。」
そう思われた方も多いと思います。
しかし、勘違いしないで頂きたいのは、転職をするべきということではなく、転職サイトにエントリーをしてみたり、転職エージェントに話を聞いてもらうなど、今の自分の能力や実績が、どのように転職市場で評価されるのかを知ることが大事ということです。
要するに「比較して、検討する。」こと。
今の会社で、自分がどんな仕事をして、どれだけの給与を頂いて、どんな所に不満を抱いているかは既にわかっているとは思いますが、今の自分が他のフィールドに出た時に、どんな就職先やどんな業種で活躍できるかを知らないと、現職を継続する以外の選択肢が漠然としたまま前には進まないのです。
私は前職では、自分の店長としての仕事ぶりに自信を持っていましたが、長時間労働や慢性的な社員の減少、上司の姿(おそらく出世後の自分の姿)による未来の見えなささに不安を抱いており、転職活動をしてみました。
そこで明確にわかったことは
- 労働時間やサービス残業は、他の飲食業や違う業種と比較しても異常。
- 自分の給与は、同業種でないと維持できない。(つまり前職では正しく評価されていた)
- 転職活動前に抱いた、異業種へのチャレンジ精神は失われた。
この3点でした。
市場価値という観点では、自分は正しく評価されていた、またはそれよりも良く評価されていたのではないかということを知れたことは、何よりも収穫でした。
また、3つ目に述べた異業種チャレンジは、最初はやる気満々であったものの、実際に面接や転職エージェントへの相談をして行くに連れて、自分の興味や、イチから挑戦する気持ちが薄れ、やはり自分は飲食または食肉業界での仕事がしたいんだと、改めて気づきました。
継続して頑張るのか、転職にチャレンジするのかを悩むにあたって、まずは自分の市場価値と、自分のやる気を知るためにも、転職サイトや転職エージェントへの相談をすることで、今の悩みは一歩前に前進すると確信しています。
次に確認してもらいたいのは、自分が出世したとして、どんな未来が待っているのかを知ることです。
理想と感じる生活を送っている上司がいるのか
転職活動をしないにしても、一つ考えて頂きたいことは、現職を継続して、理想とする未来を掴めるかどうかです。
飲食業は、年功序列の公務員ではありませんので、30才前後の時点で、上司のポジションに就きたいという気持ちがないのであれば、給与は維持もしくは減少。それしかありません。
給与を上げたいのであれば、出世以外に道はないと断言できます。
その出世を選んだ自分の将来は、上司の方々が理想の生活を送っているのかどうかで証明してくれているもの。
私は店長であったため、エリアマネージャーや課長、部長をモデルとしていましたが、
いち課長は、常に仕事に追われており、新婚にも関わらず休みの日も仕事をしていたり、
ある課長は、楽しそうに仕事はしているものの、更に上司からはあまり評価されておらず、複数人のお子さんを抱えながらも、自分より少し高い程度の給与で大変そうであったり、
ある課長は、寝る間を惜しんで、家族との朝ごはんの時間を確保していたり、
ある課長は、休みは休める仕事ぶりに尊敬しているが、自分にはないセンスや独身という時間も持っていたりと、
課長はどの業界でも、キャリアの山場となるポジションであることが多いですから仕方がないのかもしれませんが、自分の理想の姿に該当する人がいなかったのが正直な所です。
また、部長以上の方は、大変な部分ももちろんある中、家族との時間は安定的に取れているように見え、収入もおそらく十分。モデルに近かったと言えますが、欲張りな私の理想は、
家族との時間もあり、友人との時間もあり、その時間を将来楽しみ続けられる経済力が欲しかったです。
特に、同僚でもない部下でもない、全く別の仕事をしている友人との時間を共有している上司が少なかったように見え、私の理想は私しか作ることが出来ないモデルであったと思います。
もちろん、それを目指すことも出来ましたが、私は悩んで行動した末、転職と言う道を選んだ方が理想に近づくと思い決断しました。
理想とするモデルが存在するのであれば、それは実現できる可能性があるため、自分の上司やその更にワンポジション上の管理職の方々が、充実した生活を送っているようであれば、今は苦しかったとしても継続する道を選ぶことは良い判断だと思います。
逆に、部下を持つ人には「自分は大変なんだ」アピールを控えて頂きたいです。業務内での大変さは絶対的に伝えるべきと思いますが、私生活の時間を削っていることや、寝ていないなどの主張は部下のモチベーションを下げます。
それはたとえ、店長や社員であっても同様です。
部下から見て、公私ともに憧れるような人間に、今の職場でなれるのかも考えてみて下さい。
飲食業の転職 重要な3つのこと
転職も十分に視野に入っているのであれば、気を付けてほしいことが3つあります。
それは、
- 現職を継続しながら進めること
- 転職先に求める優先順位の明確化
- 内定後のスピード
です。順番に解説して行きます。
まず現職を継続しながら進めることは最も大事です。
なぜなら、退職が決定していたり、既に職のない状態であると、相手企業が頑張って引き抜く必要がなくなり、良い条件や給与を提示しなくなる可能性があるためです。
簡単に言えば、「どうせ早く就職しないといけないんだから、これぐらいの給与で大丈夫でしょ?」と扱われてしまうということです。
「この人はなんとかしてウチに持ってきたい」と思わせるためにも、現職を継続しながら転職活動を進めましょう。
2つ目の、転職先に求める優先順位とは、
仕事の内容を変えたいのか、給与の維持や上昇が第一優先なのか、労働時間の削減なのか、休日日数の増加なのか、新しいスキルの取得なのか等、転職をすることによって、何を得たいのかを明確化しておくことです。
もちろん、全部が叶えば文句はありませんが、必ず思っていた理想とのギャップは発生するもの。
元々仕事にモチベーションを感じていない店長や社員であると、給与に不満を持って転職活動をスタートしたにも関わらず、労働時間が減るという条件に浮かれる傾向にあり、いざ転職して、仕事の時間が減ってラッキーと満足できるのは最初の数か月。
その後に、給与は特に変わっておらず、自分の威厳やポジションが前職よりも下がっており、実質的にキャリアダウンをしてしまっているなどの現実に苦しむ危険性もあります。
私は労働時間が転職を検討する要因ではありましたが、家族もいますので給与の維持は第一優先として、労働時間の軽減が出来る会社が無いかを探しました。
この場合は、労働時間は減るが、給与も下がる条件はもちろん選択肢から外れます。
また、労働時間は同じだが、給与は上がるという条件に関しては、
一見OKのように見えますが、給与が上がるのは前職を継続しても同じだと考えていたため、人間関係の変化によるリスクと、いきなり店長はさせてもらえない点でのポジションダウンのリスクを懸念して、基本的に選択肢から外しており、
あくまでも、給与は最低でも維持かつ、労働時間軽減を絶対条件として現職に辿り着くことが出来ました。
このように、自分の中で何を軸に転職するかを明確にしておくことで、転職後にいくつか出てくる悩みも受け入れられる範囲に収まります。
そして、最後に大事なことが、内定後から初出勤までのスピードです。
正直に申し上げると、私はこれに失敗しました。
最初から内定して給与が約束されたら、すぐに就業規則内の最低期限である1ヶ月で辞めると決めておりましたが、それでも情に訴えかけられる上司からの説得や、部下であるアルバイトと、目前の繁忙期ぐらいは一緒に乗り越えてやろうという正義感により、私は退職意思表明から3ヶ月後に退職をすることになりました。
しかしながら、転職先となる企業は、もちろん人員が不足しているから採用活動をしており、飲食業であれば尚のこと緊急性が高く、自分を待ってくれている間も採用活動は継続しているのが当然。
そのため、自分よりも後に採用された人が、自分よりも早く辞めることに成功した場合、その人は自分の先輩や上司になるのです。
この1ポジションだけでも、埋めたり追いつくのには、かなりの時間を要します。
私の場合は、自分よりも後の採用者が同じタイミングでの入社となりましたが、焼肉屋しかも一社に専属してきた自分よりも、和食やイタリアン、居酒屋、しゃぶしゃぶ、ファストフードなどを経験してきた優秀な人材であったため、私が店長職を失うことになりました。
幸い、それでも私は給与は上がった上に、労働時間の減少、調理スキルの向上、更には日曜定休で家族との時間も出来たため、得られるものの方が大きかったですが、この記事に出会った飲食店の店長や社員の方には、私の得られなかった部分から学び、活かして頂きたいと思っております。
それでは最後に、あなたのキャリアを変える具体的手法を提案して終わります。
飲食業専門の転職エージェント
転職を本格的に考え、少しでも失敗の確率を下げたいのであれば、無料で利用できる転職エージェントを利用するのが現在のトレンドです。
求人を紹介するだけの転職サイトでは、数ある求人情報の中から、自分で探し、自分で応募し、自分で連絡を受けたり、履歴書を作成したりと、現職の仕事をしながらであると、多忙すぎて途中でモチベーションを失ってしまうことも少なくありません。
転職エージェントでは、自分のプロフィール情報を登録しておけば、転職のプロが応募者の希望や条件を分析し、より最適な転職先をいくつかに絞って提案してくれます。
また、面接の日程調整や、履歴書のデータ化や修正、企業ごとの面接のコツ、採否連絡から内定後の書類取りまとめまで、ほぼ全てを担当者が仲介してくれます。
転職希望者側からしても、伝えられた日程やノウハウに従って進めるため、モチベーションを失いにくいメリットがあると言えるでしょう。
大手転職エージェントも良かったですが、私は更に業界に詳しい飲食業専門の転職エージェントを併用しており、最終的に迷った2つの転職先は、どちらも飲食業専門のエージェントの提案でしたので、やはり専門のサポートは手厚いと実感しました。
例えば「新しく焼肉店をオープンする予定だが、競合店との兼ね合いや、一般のお客様に知られては困ること」などは、求人サイトや雑誌などには公開されず、飲食専門の転職エージェントだけ相談されているといった非公開案件も持って来て頂けたりしたのは驚きでした。
同じように無料で利用できて、かつ飲食業界専門の転職エージェントを上げると、下記のフーズラボが最大手で実績を上げています。
自分の市場価値を調べたり、どんな選択肢があるのかを聞いてもらうだけでも利用する価値はあると思いますので、興味のある方は見てみて下さい。
\ 自分の市場価値を調査 /
飲食店店長の転職 まとめ
それでは、まとめです。
- 理想の生活モデルを実現する上司がいるなら、出世を目指して頑張ろう
- 転職を選ぶのであれば、現職を継続しながら活動、求める優先順位、内定後のスピードに気を付けよう
- 転職のプロかつ、飲食業界のプロに相談することで成功率を上げられる。
以上です。
継続するにしても転職するにしても、モチベーションの高い飲食店店長たちが、更にやりがいを持って働けるきっかけになれば幸いです。
焼肉プランナーでした。
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