こんにちは、焼肉プランナーです!
最近、家で使っているメーカー不明の砥石では満足できず、ついでに仕上げ砥石も欲しいなーと思っていた所、
3,000円前後で、中砥と仕上げ砥の両面砥石があるではないか!と、
格安で不安だったものの、新しい物好きの私は衝動を止められず、ある砥石を購入しました。
それがNESHEXST(ネセクト)両面砥石。
本記事では、ネセクトの両面砥石のメリット、デメリットを解説しています。
こんなあなたの疑問を解決できる記事です。
- ネセクトの砥石、安いけど切れ味は良くなるの?
- ネセクトの砥石、職人が使えるレベルなのか聞きたい。
- 他メーカーの砥石とどれくらい違うのか知りたい。
12年間、包丁を研ぎ続けている現役のプロが解説して行きます!
ネセクト両面砥石 付属品
ネセクト両面砥石を購入して、まず初めに思ったことは、付属品が豊富なことです。
後述するメリットにも繋がりますが、
- 砥石本体が、中砥、仕上げ砥の両面であること
- 研ぐ角度を固定する、補助具がついている
- 面直し砥石がついている
- 砥石を置く台座がついている
- 砥石と台座を固定するすべり止めラバーがついている
上記のセットが、送料無料の3,000円前後で揃っているのは素晴らしいですね。
個人的に、あってもなくてもいい付属品を除いたとしても、
両面砥石と面直し砥石の2つだけで、他の砥石メーカーと比較して最安値の砥石であることは明らかです。
そして、重要な要素である、砥石の粗さと滑らかさを表す「番手」に関しては、
ネセクトの砥石は
中砥1000番と、仕上げ砥6000番の両面に分かれており、
対して、私が職場で使用している、
遠藤商事さんの砥石は、両面ではないものの、
中砥600番と仕上げ砥4000番を使い分けており、
数値上はネセクトの方が細かいことがわかると思います。
しかし、両メーカーを使用した私の比較では、遠藤商事さんの4000番が最も細かいと感じました。
これは研いだ感触だけでなく、刃の光沢(細かいほど光を反射する)と、実際の切れ味においても同様でした。
番手が同様または違っても、砥石の材質が違うため、このような切れ味の矛盾が生じますが、それを踏まえた上で、以下のメリットとデメリットを述べていきます。
ネセクト砥石 メリット
ネセクトの砥石は、番手は高くても素材は硬いと言えます。
そのため、使用してみて強く感じたのは、とにかく早く研げるということ。
だいたい私は24~27cmの包丁の片面を、切っ先、真ん中、真ん中、かかと…と4ブロックに分割して研ぎますが、1ブロックあたり10~20回で、「返り」という研げている証が見られました。
また、これまで使ったことのある数々の中砥では、オールステンレスの包丁は全然研げなかったです。
本当にめっちゃやらないと研げないです。笑
つまり、ネセクトの砥石はキメは細かいものの、素材が硬くて強いため、どんな包丁でも、ある程度満足できる切れ味には持っていけるというのが最大のメリットであると言えます。
初心者の方や家庭でたまに研ぐぐらいの方では、柔らかい材質の砥石では、あまりに時間がかかると思いますからね。
「ある程度の切れ味」という表現が気になるとは思いますが、商品レビューを見てもわかる通り、常に万全の状態で使っている一部の玄人でない限りは「めっちゃ切れる!」と思えるレベルですので安心して下さい。
次に、付属品の中にある角度固定の補助具は、初心者にとっては非常に使い勝手の良いキットです。
やはり、包丁の質が良くても、砥石の質が良くても、研ぐ角度が一定でないと切れ味は良くならないです。
よく、10円玉を挟むぐらいの感覚と言いますが、フリーハンドでは私でさえもどのぐらいのスペースか全くわからない上に、実際に挟んだこともないし、てゆうかなんで10円玉?とも思いますが。笑
なので、本職に携わる初心者や、家でたまに包丁を研ぐという方、はたまたプロの方でオールステンレス包丁を研ぐ際には、価格やセット内容、材質への多様性から見ても、ネセクトの両面砥石は十分使い勝手の良い砥石と言えます。
ネセクト砥石 デメリット
次いで、ネセクト砥石のデメリットですが、大きく2つあります。
前項にも記載しておりますが、刃が早く研げ過ぎるため、特にプロの使用者が多く見られる鋼包丁では、寿命が短くなる懸念があります。
本職の初心者であれば、近い将来、自分の成長に合わせて包丁を買い替えるタイミングが早めに来るので問題なさそうですが、プロの方は、お気に入りの包丁をずっと長く使い続けたり、買い替えても結局同じ包丁ということもあるので、これは見過ごすことが出来ないデメリットです。
また、プロの方は、高くて質の良い包丁を使用していると思いますが、その包丁の持つポテンシャルを遺憾なく発揮させることは、ネセクトの砥石には出来ません。
包丁の切れ味というのは、食材へのひっかかりと、切る動作の滑らかさが合わさって、「切れ味」と表現されるのですが、後者である、切る動作の滑らかさが足りない印象でしたね。
見える所で判断すると、刃の光沢(細かいほど光を反射する)が、切り進める動作の滑らかさに直結するのですが、やはりこの感覚は、きめ細かくて柔らかい材質の砥石でないと実現できないよう。
上の写真の「ミソノUX10」を見て、何も違和感を抱かない方は、ネセクトの砥石で十分と言えますが、「刃の光沢が足りない」と思った方にはオススメ出来ません。
初心者の方は、どんな包丁や砥石を使うかより、研ぐ頻度と技術を身に付ける方が大切ですよ!
ネセクト両面砥石 評価まとめ
それでは、まとめです!
ネセクト両面砥石メリット
- 切れ味は十分!付属品の充実さもあり、初心者でも簡単に研げる
- ステンレス包丁においては、ベテランの方でも使える
ネセクト両面砥石のデメリット
- 砥石の材質が硬く、鋼包丁は消耗が早くなるリスクがある
- 上手く研げる人にとっては、仕上げ砥石の精度が足りない
ネセクト両面砥石は、旧型の仕様もありますので、
間違えないよう最新型のリンク先を貼っておきます。
研ぎ慣れているあなたには、こちらがオススメ。
みなさんの包丁研ぎが充実すれば幸いです。
包丁選びも検討している方は、実際の使用感を記載している以下の記事も参考にしてみてください。
焼肉プランナーでした!
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